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最新の歯科医療技術は、現行の健康保険制度の適応にはなっておりません。例えば、インプラント(人工歯根)治療や歯周病に対する再生療法、セラミックによる審美歯科治療、歯科矯正治療(唇顎口蓋裂などの疾患がある場合は保険適応されます)、高機能審美義歯などは保険では治療することができないのです。また、虫歯の治療においても最新の材料や薬品・時間を十分に使っての丁寧な治療などもなかなか困難となっております。従って、質の高い歯科治療をお望みの場合、健康保険制度の枠に捕われない治療が必要になってまいります。このようなしばりのない自由な選択の歯科医療を自由診療といいます。
当院では、保険治療は行っておりませんが、当院で治療する場合でも部分的に保険の治療が必要になってくる場合があります。例えば、経済的にあまり余裕がないけれどもどうしても保険の部分義歯では咬めなくて、インプラント治療を希望されている患者さん、しかも地元のかかりつけの歯科医院では対応ができない場合などは、かかりつけの歯科医院と連携をとって、インプラント治療だけを当院で行い、後の必要な虫歯の治療を地元で保険で行っていただくこともあります。また、患者さんの希望に応じて、知人の保険医の先生に部分的に保険の治療をお願いする場合もあります。
一般的に3~5年は効果が持続しますし、もとの色に戻ってしまうことは決してありません。漂白効果の持続は飲食、喫煙や歯磨きの仕方によって違いがあります。漂白効果のより永い持続をお望みの場合は、定期的にPMTCを受けられることをお勧めいたします。
PMTCとはProfessional Mechanical Tooth Cleaning(専門的機械的歯面清掃)の略で、歯の表面だけではなく、ご自分ではどうしても磨き残しが出やすい歯の裏側や、歯と歯の間、奥の方をいろいろな専用機械を使用し、専門的に(歯科衛生士が)清掃していくことです。定期的にPMTCを受ければ98%の確率で虫歯を防ぐことができたという報告や歯肉の退縮(下がり)も大幅に防ぐことができることもわかっています。虫歯や歯周病を防ぎ、歯をきれいに保つためにも定期的にお受けになることが望ましいと思います。
もちろん、治療可能です。冠を被せてから歯ぐきが黒ずんだとすると、原因として(1)冠の形態不良による歯ぐきの圧迫(Blue Gum Syndrome)、(2)歯ぐきが薄い場合の歯根に発生した広範囲の変色(慢性的な虫歯など)、(3)歯科治療中(歯の土台の切削時)に起こる偶発的な入れ墨(代表:アマルガム・タツー)、(4)歯の土台の非金属(アマルガムや銀など)の湧出による着色、(5)腫瘍などが考えられます。(1)の場合は冠を適正なものにやり直せば、自然ともとに戻ることが多いのですが、(2)~(4)の場合は、完全にきれいにしようとすると歯ぐきの整形手術や移植術が必要となります。そのようなことにならないためにも、特に前歯部においては、きちんとした歯髄処置と金属を用いない治療(メタル・フリー・トリートメント)をすることが望まれます。(5)に関しては、専門の機関で詳しい検査・手術が必要です。
金属アレルギーの人は稀ではありません。口腔内は、いろいろな酸やアルカリが入ってくるので、もし歯に金属の冠やつめものがあるとイオン化して溶け出します。それがターゲットの器官で誘発量に達すると様々な形で症状が出てきます。水銀、ニッケル、コバルト、クロム、カドニウムなどの卑金属は、溶出しやすく影響が大きいと考えられていますが、これらの金属は健康保険の歯科治療で用いられる金属に必ず含まれています。従って、金属アレルギーがパッチテスト(アレルギー反応試験)などで明らかになった場合、それらの金属は除去して、セラミックやレジン(樹脂)、チタン、上記卑金属を含まない貴金属合金(ただし、金や白金にもアレルギーがある人もいらっしゃるので確認テストが必要)などで修復し直す必要がでてきます。現在は、セラミックの強度も向上していますし、歯の土台からグラスファイバーなどを使ったメタル・フリー・トリートメント(金属を全く使わない治療)が可能です。
前歯のすき間を無くす方法としては歯列矯正という治療方法が最も有名ですが、やはり気がかりなのが治療期間の長さです。
短くて半年、長いと2年以上も歯に矯正器具を付けなくてはならず、見た目や食事後の歯磨きなどで気を使わなくてはなりません。
しかし、ラミネートベニアやハイブリッドレジンダイレクトボンディング・ハイブリッドレジン修復の場合ですと、 2~3回の治療ですき間をぴったりと閉じた上、お望みの白さのきれいな歯を手に入れることができます。
歯科インプラント治療とは人工歯根による治療法のことで、40年以上の歴史のある安全性の確立された治療法です。
詳細についてはインプラント治療ページ>>>をご参照ください。
いくつになっても矯正治療は可能ですが、最適な時期というものがあります。上下の顎の骨のバランスが非常に悪い場合(特に受け口や下の顎が左右に曲がっている場合や下顎が極端に小さい場合(極度の出っ歯となっている)など)、乳歯の時期でも矯正治療が必要となることがあります。上下の顎の骨のバランスを改善する場合、顎の骨が柔軟な時期でないとできません。従って、このような場合、男児で13歳、女児で11歳くらいまでが通常の矯正治療の限界となります。これ以降では、顎の成長が止まってから外科的矯正治療の対象となることが多くなります。お口元のバランスが悪い(受け口や出っ歯)と感じていらっしゃるようでしたら、10歳くらいまでに一度歯科矯正科でご相談なさった方がよいと思います。
高齢の方も、虫歯や歯周病が治療されて健康な口の中であるなら、矯正治療は可能です。私は62歳の方の矯正治療をしたことがあります。最近は、成人矯正が流行しており、30代、40代で治療なさる方が増えています。歳だからといってあきらめる必要はありません。
歯周病がある場合は、まず徹底して歯周病を治療してから矯正治療を始めます。そして、重要なことは、治療期間中に歯周病が再発しないように完全な専門的サポートをしていくということと、歯にあまり負担をかけないように矯正治療を進めていくということです。当院の歯周病患者の矯正治療例をお示ししますが、末期の歯周病でなければ矯正治療は可能です。
歯科治療が怖い人は多いのですが、その中でも治療に対して極度に恐怖心を持たれる方を「歯科恐怖症」といいます。
ひどい場合、ただ単に歯科医院に入っただけでも緊張して気分が悪くなる方もいらっしゃいます。
当院では、そういった患者さんにも通院していただけるように、開放感のある個室での治療や無痛治療、静脈内鎮静法(点滴による鎮静)や笑気麻酔(ガスの吸入による鎮静法)、外科処置を最小限にとどめるなど、様々な配慮をさせていただいています。
そのせいか、多くの歯科恐怖症の患者さんに通院していただいています。
最初は緊張していらっしゃっても徐々に馴染んで何とか治療をお受けいただいているようです。
義歯(入れ歯)の患者さんは、一人一人残っている歯ぐきの土手(どて)の量や形、上下の顎の幅や前後的な位置関係、さらにもともとあった歯の並び方や好みが異なります。従って、個々の患者さんが美しく自然と感じる義歯を作るためには、それぞれの状態にマッチした人工歯(色・形態)と歯並び、咬合状態、設計を、患者さんとの十分なコミュニケーションの上に、作り上げていかなければなりません。そのためには、黄金比率を基準とした高品質な人工歯をデンチャー・スペース(唇・頬・上下の歯ぐきの土手、舌の間にできる義歯が最も安定しておさまる空間)にバランスよく並べ、安定した咬み合わせを構築する必要があります。当院では、これらの基準を満たし、さらにただ安定して噛めるだけではなく、義歯の床(歯ぐきの部分)も本物の歯ぐきや粘膜のように形付け・色づけした自然に見える審美性を兼ね備えた義歯を制作しており、審美機能義歯と称しております。保険で作る義歯とは明らかに品質が異なります。
現在、歯の色や形を改善する方法は原因により様々あります。以下に主要な審美歯科治療テクニックについて症例供覧とともに概説します。ご参考になさってください。
1. エアーアブレージョン(プロフィー)、PMTC
プラーク(歯垢)、歯石、ステインを除去し、歯の持つ本来の輝きを取り戻すことができ、虫歯や歯周病の予防にもなります。
*エアーアブレージョン:特殊な微粒子(ハイドロキシアパタイト)を歯に吹き付け、汚れを落とします。
2.ホワイトニング(ブリーチング)
変色した天然歯の漂白には、以下の3つの方法がとられます。
◆ウォーキングブリーチ
神経のない変色歯に適用され、歯の内側に薬を入れ、内部から漂白していく方法 。
◆ホームブリーチング
主に神経のある変色歯に適用され、専用のトレーを作って、それに薬を入れ歯に装着し、自宅で行うホワイトニング。
◆ホワイトニング(ブリーチング)
歯科医院で専門的に行うホワイトニングで、特殊な薬とレーザー光で強力に漂白していく方法で、パワーブリーチングともいわれています。
3.クイックホワイトニング(歯のマネキュア)
歯を削らず、即日で、選択した白さにすることが可能で、場合によって銀歯や人工歯の表面も白くできます。はがすことも用意で、歯のダメージは全くありません。長期的に白さを維持することはできませんが、美容室でパーマをかけるように定期的にすることによって、白さを維持することができます。
4.ダイレクトボンディング、ハイブリッドレジン修復
ハイブリッドレジン(セラミックとコンポジットレジン(樹脂)のハイブリッド)を歯に直接的あるいは間接的に接着して、歯の色や形を変える方法です。ハイブリッドレジンを用いることにより、天然歯に近い質感を出すことができ、変色や劣化は従来のコンポジットレジンよりも起こりにくい(ただし、ポーセレンラミネートべニアに比較すると耐久性は劣る)。
5.ポーセレンラミネートベニア ホワイトニングだけでは自然な白さにできない内因性の変色や白濁を自然な白さにする方法で、歯の表面のエナメル質内のわずかな切削を行い、そこにポーセレン(セラミック)の薄膜(ベニア)を強力に接着します。歯に対するダメージは少なく、簡単に色と形を変えることができる。
6.オールセラミッククラウン 歯の全周を削って、セラミッククラウン(冠)を被せる方法。虫歯が大きかったり、元々冠が被せられていた歯に適応される。色や形を自由に変えられ、天然の歯に近い質感を出すことができる。
7.審美的輪郭形成(リカンツァリング)
軽度な損傷歯や叢生(乱ぐい)歯、変形歯、歯ぐきの不整を最小限の侵襲で修正する方法。基本的には1回の処置で終了する。Tooth Recontour(TR)とGum Recontour(GR)がある。
◆ツース・リカンツァー(Tooth Recontour) 歯の表層(エナメル質内)を最小限の範囲内で削って、磨いて歯の形を審美的に整える処置。痛みもないため、無麻酔でできる。
◆ガム・リカンツァー(Gum Recontour) 歯と歯ぐきの境を、レーザーメスで最小限に切除し、歯ぐきのラインをきれいに整える処置。これも無麻酔で処置できる。
8.審美的な歯肉・歯周組織の処置
歯肉の着色(黒ずみ)や退縮(下がり)により、審美性を失った歯ぐきをきれいにしたり、再生させるために行う歯ぐきの移植や再生療法。
上下全顎における成人の矯正治療は通常2~3年(顎の関節に問題がある場合などは、人によっては5年もかかることがあります)ほど治療期間が必要です。当院では、これを極端に(半分以下に)短縮する矯正治療法を実施いたしており、短期矯正治療(短期矯正治療(Short Orthodontic Treatment:SOT)と命名いたしております。
具体的には、通常の矯正治療と局所麻酔でできる小規模な外科的矯正治療(Corticotomy(歯槽骨皮質骨切除術))やマイクロインプラント治療、ゴムメタルを組み合わせて行っており、これにより場合によって6-10ヶ月ほどで矯正の動的治療期間が終了するケースもあります。
もちろん全ての矯正治療患者さんに実施しているわけではありませんが、治療期間を極力短くしたいとお望みの方には有効な方法としてご紹介いたしております。
歯並びの乱れ、歯ぐきの不整、軽度の出っ歯・開咬やガミースマイルなどを短期間(1~3ヶ月)に治す歯並び・咬合の矯正治療法です。
ニューセラミックやハイブリッドレジンを用いた補綴・修復処置、レーザーを使用した審美的歯ぐき処置(Gum Recontourや骨整形など)、場合によっては、歯科インプラント療法を組み合わせた総合的治療法を指します。
メリットは、数回の処置で劇的に歯並びや咬み合わせ、スマイルの審美的改善ができ、通常の矯正治療のような不快状態(装置や歯に力がかかることによる)が続くことはありません。
ディメリットとしては、対象となる部分の歯を削ったり、抜いたりする必要があるので、得られる審美的・機能的メリット、時間的メリット、経済的メリットなどをよく考えて選択する必要があると思います。
All-on-4(オールオンフォー)は、総入れ歯をお使いの方や、多くの歯を無くした方、インプラントを挿入するには骨が足りないと診断された方のための最新のインプラント治療法です。従来、全ての歯を失った方にインプラント治療を行う場合、骨の移植をしたり、6~14本のインプラントを埋め込むのが一般的でした。 そのため手術時間が長くなり、術後の腫れも大きく、費用がかさむという欠点がありました。
All-on-4(オールオンフォー)は、奥のインプラントを、骨のある部分へ斜めに埋め込み、力を広く均等に配分することにより、4本のインプラントで全ての人工の歯を支え(※ 顎骨の状態によっては、補助的にインプラントを追加する場合があります)、上記のような欠点を解消することが出来るようになりました。
手術や費用の負担を必要最低限に抑えた新しいインプラント治療法、それが、All-on-4(オールオンフォー)です。
費用に関しては、上部構造(上もの:人工歯根の上の補綴物)の種類や予備のものを作っておくかどうかによって異なります。
以前の上部構造は、貴金属を多量に使用した上部構造で、インプラント埋入手術費も全て含み片顎で総額250~300万円もしていましたが、卑金属フレームを使用することによって、180~200万円まで治療費が軽減されました。
一概に金属アレルギーといっても、金属の種類によってご自身の体に合うもの合わないものがあります。
詳しい金属アレルギー検査によって、それを特定する必要があります。万一貴金属やチタンにさえもアレルギーがある場合、現在ではセラミックの強度が向上してきていますので、ジルコニアオールセラミックブリッジで対応できると思われます。
ジルコニアオールセラミックは、これまでのオールセラミックと異なり、臼歯部にも使用可能な強度を持ち、オールセラミックの自然感、歯肉親和性(生体適合性)をもったものといわれており、徐々に普及しつつある比較的新しいセラミックです。
マイクロインプラント矯正とは、チタン製の小さなインプラントスクリューを骨に埋め込んで、それを固定源として歯科矯正治療を行う比較的新しい治療技術です。骨に埋め込むというと痛そうに思われますが、少量の局所麻酔で無切開で5分程度で終了する軽度な処置になります(術後も痛み止めもほとんどいりません)。
矯正終了後は、無麻酔で簡単に除去できます。当院では早く(2000年)からこの治療技術を取り入れており、非抜歯矯正(歯を抜かずに矯正治療する技術)や、いままで外科的矯正治療の対象となっていたガミースマイル、骨格性上顎(出っ歯)あるいは下顎前突症(受け口)などに、より小さな処置でしかも短期間に効果を発揮しています。
歯周病は、歯と歯肉のすき間のプラーク(歯垢)の中に棲息する歯周病原菌(一種類ではありません)の感染によって起こります。感染の結果、歯肉に炎症が起こり、歯を支える骨(歯槽骨)が吸収していく病気で、最終的には歯を支えることが出来なくなり、抜けてしまうことになります。現在では歯周病細菌-全身疾患関連説も注目されており、歯肉への局所の炎症だけではなく、心臓疾患や糖尿病などの全身疾患を悪化させることなど、健康への影響にも関心が高まっています。治療に関しては、非外科治療(ご自身によるプラークコントロールと専門家によるPMTCなど)と歯周外科治療(ポケット除去療法、再生療法)があり、症例により適応されます。
歯周病治療には前述(Q19参照)のごとく、非外科治療と歯周外科治療とがあり、中等度以上に進行した歯周病には歯周外科治療が多く選択されます。この歯周外科治療には、ポケット除去療法(切除療法)と再生療法とがあり、前者は病的になった歯周組織を除去して歯周ポケットをなくす治療法で、これにより歯ぐきが下がり歯根が露出して、知覚過敏や審美的障害、根面カリエス(虫歯)が発生しやすくなります。これに対し、再生療法というのは、失われた歯周組織(骨を含む)を可及的に再生して元に戻そうとする理想的な治療法です。近年の歯周組織再生療法の技術革新により、予知性のある、確実な再生治療が可能になってきました。特に、エムドゲイン(エナメルマトリクス)と骨移植の組み合わせ、あるいはGEM21S(PDGF+β-TCP)といった再生薬剤療法は、予知性のある治療法として、徐々に広がりつつあります。当院では以前より(エムドゲインは1999年より)、このような再生薬剤療法を行っており、良好な治療結果が得られています。
当院では、他院で、骨がないためにインプラントができない、あるいは、リスクがあるためにインプラントができないといわれた患者さんが多くいらっしゃいます。このうちショートインプラントやオール・オン・フォー(All-on-4)、アントラナ法などの最新のインプラント治療により、骨移植を避け、低侵襲の (ていしんしゅう:程度の軽い)外科処置で対応できる場合も少なくありませんが、どうしても骨の再生が必要となるケースがでてきます。当院ではこれまで数多くの骨の再生治療を手がけてまいりました。現在、当院で可能な代表的骨再生技術を表1に簡単に示しますが、そのうち最近のトピックスであるBMAC法について以下に簡単に解説いたします(他 [(1)~(6)]に関しては、さほど目新しい技術ではなく、インターネット上でいろいろと解説されていますので、ご参照ください)。
骨再生療法 | 内容 |
---|---|
(1) 骨移植術 | 以下の3種類があり、通常(2)~(5)と併用して実施される。 a)自家骨移植(自分の骨を採取して、必要な部位へ移植) b)他家骨移植(他人[ドナー]から採取・処理した骨を移植) c)人工骨移植(ハイドロキシアパタイト、α,β-TCPなど) |
(2) GBR(骨再生誘導) | GBR膜(軟組織遮断膜)を用い、骨を再生させる方法 |
(3) PRP(多血小板血漿),PRF, PRGF | 創傷治癒や組織再生に効果的な成長因子を多く含む血小板を高濃度に濃縮した血漿。あるいは、増殖因子を含む血漿と自家組織フィブリン。 |
(4) スプリット・クレスト法 | 骨幅が狭い場合に、骨を縦に二分割して骨を若木骨折させ、骨幅を広げてインプラント埋め込みのスペースを創る方法。 |
(5) 上顎洞底挙上術(サイナスリスト) | 上顎臼歯部の欠損で、上顎洞が拡大して骨が少なくなっている症例で適応される上顎洞底部に骨を移植する方法 |
(6) 仮骨延長法(ディストラクション) | 造骨したい部分の骨をブロックで切離して、特殊な器具でゆっくりと延ばして、造骨する方法 |
(7) その他 a)BMAC(Bone Marrow Aspirate Concetrate) b)骨再生薬剤療法;Infuse Bone Graft(rhBMP-2)、GEM21S | a)BMAC; 骨髄液中には、骨・軟骨などの硬組織をつくる細胞のもととなる幹細胞が存在します。局所麻酔下に骨髄液を吸引採取し、それから幹細胞を遠心分離・濃縮、さらに人工骨、成長因子と混合して、骨欠損部に移植し、骨の再生を図る最新の技術。短期間に十分な造骨が可能。 |
マイクロインプラント矯正とは、チタン製の小さなインプラントスクリューを骨に埋め込んで、それを固定源として歯科矯正治療を行う比較的新しい治療技術です。骨に埋め込むというと痛そうに思われますが、少量の局所麻酔で無切開で5分程度で終了する軽度な処置になります(術後も痛み止めもほとんどいりません)。
矯正終了後は、無麻酔で簡単に除去できます。当院では早く(2000年)からこの治療技術を取り入れており、非抜歯矯正(歯を抜かずに矯正治療する技術)や、いままで外科的矯正治療の対象となっていたガミースマイル、骨格性上顎(出っ歯)あるいは下顎前突症(受け口)などに、より小さな処置でしかも短期間に効果を発揮しています。
a)BMAC(Bone Marrow Aspirate Concentrate)法;骨髄液中には、骨・軟骨などの硬組織をつくる細胞のもととなる幹細胞が存在します。
局所麻酔下に骨髄液を吸引採取(入院不要)し、それから幹細胞を遠心分離・濃縮、さらに人工骨、成長因子と混合して、骨欠損部に移植し、骨の再生を図る最新の技術です。
極度に骨が欠損し、局所に骨のもととなる細胞(骨芽細胞)が不足しているために、通常の方法(上記表1(1)~(6))では対応困難な症例にも有効で、しかも骨再生までの期間も上記の方法よりも短いという大きな利点があります。
また、基本的にご自身の骨髄液や血液を用いますので、異種蛋白の混入はなく、感染症やアレルギーの問題のない安全な治療法といえます。
現在の再生医療は、日進月歩です。昨日までできなかった事が、今日からできることもあり得ます。抜歯するしかないといわれた歯周病の歯をいい状態に戻す事も、不可能と言われたインプラント治療も可能となるかもしれません。あきらめないで、お気軽にご相談ください。